イラスト=つかる(高36期)

2024年も2月に入りました。
皆さんお元気でしょうか?

2月といえば・・・学校行事で印象に残っているのが『予餞会』です。
私が八高生の頃は会場は八幡市民会館でした。

予選を勝ち抜いたロックとフォークのバンドが2組ずつ出演。
バンド出演者は以前は私服で出ていたらしいけど、私たちの頃から制服での出場が義務付けられたと聞きました。
(2期上の姉の卒業アルバムでは私服での演奏写真が写っていました)
その他、演劇部の観劇、ブラスバンド部の演奏、そして先生方の出し物(今風に言えば、痛いものが多かった)などなど、文化祭や体育祭などと違い、出演する生徒以外は実にリラックスした雰囲気だったことを思い出します。

しかしこの『予餞』という言葉・・・考えてみると高校時代にしか使ったことも、見たこともない文字です。
『餞』に至っては、読めるけど正確に書けない典型的な文字(汗)です。
どんな意味だろうと、今更ながら調べてみました。
『予め(あらかじめ)、餞(はなむけ)をする』 文字どおり卒業生を送る会なんですね。

いつから始まったんだろう・・・と百周年記念誌『八高百代』を開いてみました。
記録に残っている最も古いのは昭和26年。校内の講堂で行われていました。
内容は漫才、英語劇等、喜劇3本、舞踊、合唱、先生のかくし芸・・・
うーん、あんまり変わらないですね(笑)。
ただしその歴史はもっと古くから続いているようで、以下の記事がありました。
『昭和26年2月25日発行の八高タイムズ第25号には『予餞会裏話』と題した記事が掲載されている。「予餞会なるものが本校でいつ頃から、また誰の発案でなされたものか、判然としないがここ十数年間ずっと続けられていることには間違いない。(中略)つまり本校の予餞会は年々、演技種目は変わるけれどもその他のものはまったく変わらない、いわば一種の癖の悪い伝統的行事なのである。」』 なんと少なくとも戦時中から続いていたようです。

そして今年の八高の学校行事を調べてみると、2月28日に開催される予定とのことでした。
変化の速い時代ですが、ずっと変わらないものもある・・・なんか嬉しくなりました。
今年もきっとリラックスした楽しい会に違いないと思います。

では、また!